高知県 早明浦ダム / 香川県 豊稔池ダム


2004年の台風18号。

この台風が発生するしばらく前に、私は長らく勤めていた会社を辞めていたのでした。

台風18号が発生し、西日本に接近上陸する可能性が出てきたとき、私は和歌山港に向かい、四国へ渡るフェリーに車と一緒に乗船していました。台風の影響でフェリーが欠航する前に渡らなければ、四国へ渡ることが面倒になります。


平常時の早明浦ダム(雀の社会科見学帖様より提供していただきました)



台風接近前、早明浦ダムの洪水調整開始は毎秒800トンなので、毎秒800トンに達するまではゲートを大目に開けて、水が自由に流れるようにしていますのでゲートと水面が触れていない状態になっています。

この状態では流れ込む水と流れ出す水がほぼ釣り合います。

500トン流れ込むと500トン放流されるという具合です。



流れ込む水が増えきて、管理規定の洪水調整開始800トンになりますと、ゲートを下げて放流量を絞って洪水調整を始めます。



早明浦ダムには3日滞在しました。台風前日→当日→翌日です。

そして台風が去った朝、四国のダムで気になっていた香川県の豊稔池ダムを目指すことにしました。

西洋の古城みたいな変わったダムだと聞いていましたので。

豊稔池ダムに到着すると、予想外の光景でした。



放流しているではありませんか。

まあ確かに台風の後だから放流していてもおかしくないのですが、一度見てみたかった豊稔池の放流が初訪問で経験できるとは予想外のサプライズでした。
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